写真の森口ミツルです

第39回大阪新劇フェスティバル

１９７１年５月に、大阪府下に活動拠点のある劇団１３団体で結成成立された「大阪新劇協議会」の「新劇フェスティバル」が９月２日から始まった。
今年の公演は、大阪新劇協議会の創立４０周年記念公演でもある。

昨日から関西芸術座の公演が始まり、開演前に行われた舞台稽古を撮影した。
関西芸術座の公演は、原作/笹生陽子（角川文庫）、演出/松本昇三で『楽園のつくりかた』が上演された。
（敬称略）



関西芸術座公演『楽園のつくりかた』 星野優/伊能　努

LEICA M8+ELMARIT 28mm f2.8


このフェスティバルは、１２月の中旬まで１２団体が公演を開催する。
第３９回大阪新劇フェスティバル

なつやすみおやこきょうしつ

本日の大槻能楽堂自主公演能は『なつやすみおやこきょうしつ』が開催された。
午前１０時の開演には、親に連れられた子どもたちで場内が一杯。

第一部の楽器や能面の体験コーナーでは、実際に小鼓や笛などのお囃子に挑戦。
舞台では、能面を付けてすり足で能の歩き方を体験した。

第二部は、狂言と能「『土蜘蛛』を鑑賞。



能面を付けてすり足で歩くこどもたち
３日午前１０時５８分　大槻能楽堂で

観世清和 二十六世観世宗家

大槻能楽堂自主公演能で本年の「能の魅力を探るシリーズ」は、昨年につづき『平家物語』である。
平家物語を観る「戦いのあわれ！」を語る、全２４回で昨日が１６回目の公演であった。

一昨日に大暑を迎え、１年で最も暑いとされる中にも、会場は補助席が出る程の超満員であった。
そんな中上演されたのは、『屋島（大事・那須与一語）』で、シテは二十六世観世宗家の観世清和。
二十六世宗家は、国内公演はもとより海外公演や新作能にも意欲的に取り組んでいる。
また、最近では映画　手塚治虫の『ブッダ』（５月２８日全国ロードショー）に声優としても出演され話題を呼んだ。

アイ狂言の「那須与一語」は、関西ではお目にかかる機会のなかった三宅右近である。
２時間近い上演に、宗家の魅力をたっぷりと味わうことが出来た。
（敬称略）



『屋島』観世清和　２４日午後４時２４分　大槻能楽堂で
（写真はぼかし加工しています）

関西ジャニーズjr.の訪問者

昨日は一日中、プロダクションの宣材写真を撮っていた。
初めて撮影する人だったので、顔はもちろん知らない。
午後５時の撮影は、漫才コンビの撮影になっていた。
一人が３０分前に到着した。
コンビなので二人が揃わなければ撮影が出来ない。

『ちょっと待ってて下さい。相方はまだですか』などと話した。

見受けたところ17、8歳の若者である。
ものすごく可愛い顔でいて、男らしくかっこいい。
最近の漫才コンビもイケメンが多いので、撮影もかっこよく撮ることに心がけている。

しばらくして、相方らしいもう一人がやって来た。
この時点で、間違いに気付いた。
相方ではなく、間違って待っている彼を迎えに来たのだ。

私の事務所はレンタルスタジオの中にあるので、他のスタジオでもいろいろ撮影をしている。
間違って私の所にやって来たのは、関西ジャニーズjr.のTMさんだった。

あのかっこよさは、やっぱりジャニーズだったのか。


午後５時、漫才コンビの撮影が始まった。
こちらも、可愛い女性コンビだった。

児童劇団の舞台

テレビドラマや、映画、CMなどで、子役タレントの活躍が目立つ。
今更ではないが、最近それが特に多く目にするようになった。
大人顔負けの芝居に、いつしか涙を誘われる。

二十年近く、顔写真を撮影している児童劇団がある。
この劇団で、年に3回の舞台を撮影している。
2回は大きな劇場での公演と、あと１回は劇団内で上演されるスタジオ公演である。
スタジオ公演は、日頃のレッスンの成果を発表するもので、特に小さな子役タレントが中心に なっての舞台公演である。

これが又楽しくて、毎回の舞台撮影が待ち遠しいくらいなのだ。
なぜならば、舞台が終わった時、いつも清々しい気持ちにさせてくれるからだ。
１時間３０分程の舞台は、まるで親の気持ちのようにハラハラドキドキしたりもする。 ものすごく上手ではないのだが、一人一人の一生懸命さがその内に物語の中に心地よく誘ってくれる。
そして舞台の幕が降りた時、やっぱりいつものように清々しい気持ちになっている。

大人の芝居であれ、子供の芝居であれ、舞台のすばらしさを痛感する瞬間である。

何時の時も、子役タレントの活躍が目立つのは、物語を演じる素直な一生懸命さがあるからだろう。

昨夜、児童劇団のスタジオ公演のゲネプロだった。



26日午後6時13分、児童劇団のスタジオで

大阪観世会定期能

大阪には能楽堂が数カ所あるが、大阪市北区中崎にある『大阪能楽会館』は、大槻能楽堂に次いで大きな能楽堂である。

今日は、大阪観世会の定期能がこの大阪能楽会館で開催された。
能が二番あり、観世流宗家観世清和師による『井筒』と、
大槻文藏師の『野守』が上演された。



『野守』-白頭-シテ/大槻文藏 １１日午後５時５０分、大阪能楽会館で

大槻同門会能

『大槻同門会能』が午後12時30分から、大槻能楽堂で開催された。
この公演は年間4回開催され、今回が平成23年度の第1回目である。
各回、能が二〜三番と、仕舞や舞囃子が上演される。
今日は、三番の能と仕舞、狂言が上演された。

能は
『善知鳥』シテ/泉　雅一郎
『水無月祓』シテ/近藤　幸枝
『葵上』シテ/齊藤　信輔
（敬称略、上演順）


『葵上』シテ/齊藤信輔
　 １０日午後４時１４分、大槻能楽堂で

文楽鑑賞教室

国立文楽劇場で、明日６月１0日から『文楽鑑賞教室』が開催される。
今日が、その舞台稽古であつた。

鑑賞教室は、一日二回公演で、午前の部と午後の部があり、同じ演目をそれぞれ出演者が替わり上演される。
舞台稽古も、出演者が入れ替わり同じ演目を二回繰り返えした。
また本番では、文楽の解説があったり、実際に人形を操れる体験コーナーもある。

第28回『文楽鑑賞教室』は、６月２３日まで。
詳しくは国立文楽劇場HP。

第22回浪曲錬声会

国立文楽劇場での浪曲の上演は、年２回ある。
１２月の『師走浪曲名人会』と、小ホールで上演の、５月のこの『浪曲錬声会』である。
本日の『浪曲錬声会』は、今回で２２回目を迎えた。

二部構成で、４人が出演し、それぞれ一部、二部と演題が変わる。
通しで観劇する人も多く、ファンにとってはおおいに堪能できる公演である。

今回の出演者
春野　ココ
京山　倖若
真山　誠太郎
天光軒　満月　
（敬称略。第一部出演順）

舞台稽古のカメラ 『ライカM8』

舞台稽古の時の撮影に使うカメラは、平均３台である。
三脚に付けた固定カメラが２台と、フリー撮影用のハンディカメラが１台だ。
アナログ時代からそうだったが、ハンディ用のカメラは、軽くてシャッター音の小さなライカを使っている。
ただデジタルに変わってからは、シャッター音が少し大きくなった。
アップグレードで静音シャッターに改良することが出来るが、費用が半端でないのと、
シャッターの最高速が１/8000秒から1/4000秒に低速化されてしまう。
そんなこんなで、アップグレードはやっていない。

それでも、ライカを舞台稽古のハンディ用に使うのは、マニュアルフォーカスであるのと、
使い慣れた二重像合致式でのピント合わせが早いからである。そして何よりも軽い。

舞台撮影の本番では一度も使ったことはないが、舞台稽古では無くてはならないカメラである。
私の体の一部と化したカメラ、それが『ライカM８』だ。


劇団コーロ公演『いえでででんしゃ』の舞台稽古
３日午後９時６分、　北区民センター大ホールで
　
ライカM８ ELMARIT 28mm f2.8