経木流しに手を合わせる母 14日午後6時15分 母が家に来ている。 昨年は、「暑くて」を理由に来なかったので、 今年は何とか来るように説得した。 母の手を取って、四天王寺に先祖供養に行く。 戒名の書かれた蝋燭の灯りに手を合わせた。 時たま強い風が灯りを揺らす。 小学校の低学年の頃に書いた詩を、なぜかしっかりと覚えている。 おばあちゃんの手 もりぐちみつる おばあちゃんの手は きもちがわるい おばあちゃんの手は しわでいっぱいや でも おばあちゃんの手は あたたかい おばあちゃんは もうすぐ しらないところにいってしまう おばあちゃん どこえもいったら いややで 母の手にも、皺が多く刻み込まれていた。 母 82歳5ヶ月。
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