写真の森口ミツルです

息継ぎ

久しぶりの更新。 ３０分刻みの撮影が今月いっぱいつづき、起きては撮影して、食べて、寝る。 そんなペースの日々を送っていて、息をつくのも忘れてしまいそうになる。 そんな中、きょうから三日間は舞台の撮影だ。 勿論、長時間の撮影であるが、時間を気にすることが無い分楽である。 劇団公演のゲネプロで、ダブルキャストなので、同じ舞台を二度撮影することになる。 午後９時前に全てが終了した。 久しぶりに、ブログ用の写真も撮れたので更新出来た。 やっぱり舞台はいいな。 少しは息をつけたかな。

二上山越え

三日間つづいた最終日の舞台撮影は、昨日１３日に奈良県大淀文化会館あらかしホールであった。 第４０回奈良県芸術祭参加の『能楽座』の公演。 大淀町文化会館あらかしホールは、奈良県の吉野郡大淀町にある。 このホールは２回目であるが、木の質感をふんだんに取り入れた暖かみのある、とても素敵なホールだ。 『能楽座』の公演は午後６時から、少しお話がありその後、狂言と大槻文藏先生のシテで『隅田川』の能が上演された。
早い時間に出発したので、車のコースを二上山の竹ノ内峠を越えることにした。 奈良に行く時は、よく二上山の山越えをする。 大阪の太子から、山を登り竹ノ内峠を越えると、奈良の葛城市が視界に飛び込んで来る。 この時の景色と雰囲気がとも好きだ。 それも、一瞬ではあるが。 一度ビデオで延々と、二上山越えを撮影したかった。 ただ山越えだけの単純な、編集なしの映像である。
『二上山越え』６分５２秒　Canon EOS 5D Mark2

特別企画公演

昨日につづき、二日目の舞台撮影は、 国立文楽劇場が主催の、特別企画公演。 きょうは、『天王寺舞楽と高野山の声明』が上演された。 国立文楽劇場会場２５周年記念としての今回の特別企画で、 奈良・平安より伝承される「雅楽」と「声明」を鑑賞することが出来た。

前倒し

これまで１０月に撮影していた仕事が、いきなり今月の撮影となった。 先日の６日に、シリーズの撮影も一段落して息抜きをと思っていたので、 疲れを感じる前に、また緊張感の方が高まった。 夏場は、各プロダクションの来年のブック用のプロフィール撮りがある。 でも、うまい具合に各月に分散されているので、各プロダクションでの撮影の重なりは少ない。 今回の様に前倒し撮影となったら、まずスケジュールの組み立てからしなくてはならない。 今月も、一日が３０分刻みの月になりそうだ。 案外、一番時間を気にせずに撮影出来るのが、舞台撮影だ。 舞台撮影の時は、時間を気にせずに撮影に没頭出来るから、好きな撮影の分野である。 きょうから三日間、その舞台撮影がつづく。 とは、言っても時間が足りないので、舞台開演ぎりぎりまで撮影はしている。 本日の舞台は 大槻能楽堂の自主公演能で 狂言『鍋牛』（かぎゅう）の後 能『紅葉狩』（もみじがり）が上演される。 この紅葉狩りは、シテの他ツレ・ワキ・ワキツレが大勢出演するので、華やかな舞台だ。 そして後半は鬼女が（後シテ）恐ろしい正体で登場する。 とても楽しみな能である。 文楽でも秋になると、再三上演される演目である。 開演は、午後７時３０分。

大槻同門会能

平成２１年、第３回目の『大槻同門会能』が、４日午後１２時３０分から大槻能楽堂で開催された。 三番の能と、狂言と舞囃子が上演された。 次回の第４回目公演は１２月２６日。


太郎冠者さんへ
３５ミリレンズ　F４　コンデジ

９月のカレンダー 文楽 能楽

９月に入って、もう３日目である。 先週と今週は、舞台撮影が続いている。 昨日は、第３７回大阪新劇フェスティバルの開幕で、一番バッターは 劇団コーロの「てのひらのきせき」の舞台稽古だった。 ９月のカレンダーは
文楽カレンダー
近江源氏先陣舘（盛綱陣屋の段） 高綱妻篝火＝桐竹紋寿 撮影＝森口ミツル
文楽卓上カレンダー

鑓の権三重帷子（数寄屋の段） 写真左より　笹野権三＝吉田簑助　　女房おさゐ＝吉田文雀 撮影=森口ミツル
能楽カレンダー
井筒 シテ=大槻文藏 撮影=森口ミツル

大槻文藏の会

観世流シテ方、大槻文藏先生の会が１日午後６時３０分から、大槻能楽堂で開催された。 十五回目を迎えた『大槻文藏の会』の番組は下記の通り。 狂言　隠狸（かくしだぬき） シテ　太郎冠者　　　　　　　野村万作 アド　主　　　　　　　　　　野村萬斎 一調一声　蝉丸（せみまる） 謡　　　　　　　　　　　　　梅若玄祥 小鼓　　　　　　　　　　　　曽和博朗 能　大般若（だいはんにゃ） シテ　怪しい男実は深沙大王　大槻文藏 ツレ　飛天　　　　　　　　　赤松禎英 ツレ　飛天　　　　　　　　　上野雄三 ツレ　龍神　　　　　　　　　寺澤幸祐 ツレ　龍神　　　　　　　　　武富康之 ワキ　三蔵法師　　　　　　　福王知登 間狂言　大王の養属　　　　　野村萬斎 笛　　　　　　　　　　　　　藤田六郎兵衛 小鼓　　　　　　　　　　　　成田達志 大鼓　　　　　　　　　　　　河村　大 太鼓　　　　　　　　　　　　前川光長 後見　　　　　　　　　　　　梅若玄祥 　　　　　　　　　　　　　　齊藤信隆 　　　　　　　　　　　　　　山崎正道 地謡　　　　　　　　　　　　上田拓司 　　　　　　　　　　　　　　山本博通 　　　　　　　　　　　　　　浦田保親 　　　　　　　　　　　　　　山本正人 　　　　　　　　　　　　　　梅若基徳 　　　　　　　　　　　　　　長山耕三 　　　　　　　　　　　　　　水田雄晤 　　　　　　　　　　　　　　齊藤信輔 （以上、敬称略）　　　 　
　　

桂春蝶襲名披露公演

桂春菜改め三代目桂春蝶の襲名披露公演が、３０日午後２時から、大阪松竹座で幕を開けた。 開演前には劇場前で鏡開きが行われた。 師匠の桂春団治や春風亭小朝、笑福亭鶴瓶らによる祝福の口上の後、 三代目桂春蝶の落語「七段目」が披露された。 三代目桂春蝶は、実父の二代目桂春蝶の名跡を引き継いた。 京都・南座の襲名披露公演は９月２７日に行われる。 （敬称略）

大槻能楽堂自主公演能 弱法師

きょうは、大槻能楽堂の自主公演能。 梅原猛「能を観る」シリーズの７回目で、四天王寺が舞台の『弱法師』だった。 毎日の様に訪れている身近な場所の物語なので、特に親近感がもてた。 今回は、世阿弥本による『弱法師』で天王寺の僧や弱法師の妻も登場する。 妻との掛け合いで「日想観」について語られる。 ツレ「のうのう日想観今なりとて。皆人々拝み候 シテ「げにもげにも日想観の時節よのう。さりながら盲目なれば其方とばかり。 　　　心あてなる日に向ひて。東門を拝み南無阿弥陀仏 ツレ「のう東門とは謂はれなや。此処は西門石の鳥居よ シテ「あら愚かや天王寺の。西門を出でて極楽の。東門向ふは僻事か。 ツレ「げにげにここは難波の寺の シテ「西門に出づる石の鳥居 ツレ「阿字門に入つて シテ「阿字門を出づる ツレ「弥陀の御国も シテ「極楽の シテ「東門に。向ふ難波の西の海 地　「入日の影も舞ふとかや
春分の日の、西門石の鳥居に沈む夕日を思い出した。

義太夫節に親しむ会

２８日（金）午後６時３０分から国立文楽劇場小ホールで、 若手の太夫・三味線による「義太夫節に親しむ会」が開催された。 ６回目の今回の出演者は次の通り 「菅原伝授手習鑑」寺入りの段 豊竹つばさ大夫・鶴澤清志郎 「ひらかな盛衰記」笹引の段 豊竹睦大夫・鶴澤寛太郎 「国姓爺合戦」楼門の段 豊竹芳穂大夫・鶴澤燕三（賛助出演） 豊竹咲寿大夫が休演により「寺入りの段」は、 豊竹つばさ大夫が代演した。 （敬称略）