もう何年も前のピュリッツァー賞 の写真だと思うが、
飛行場に帰還する兵士を、二人の娘が両手を上げて迎え走る、そんな、ほのぼのとした写真を見た。
戦場での悲惨な写真ではなく、この家族にはこれから平和が戻って来るであろうと予感させる、そんな写真だった。
そして、娘の後方に帰還する兵士の妻であろう人が歩いて来る。
写真のキャプションには、帰らぬ夫を待たずに再婚していることが記されていた。
この一枚のほのぼのとした写真の裏には、戦争の悲惨さが写し込まれていた。
きょう、大阪市北区で開催されている「世界報道写真展」に行ってきた。
私の目を釘付けにした作品が一点あった。
ポートレートの部単写真3位の、チベット仏教の僧院で尼僧生活を始めた少女のアップの顔を撮ったソン・ナムフン(韓国)の作品だった。
世界では、きょうも又どこかで多くの色々な生と死がある。
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