初めて携帯電話を購入したのが、1993年の3月だった。
自動車無線電話やショルダーホーンは1985年にレンタルとして開始はしていたが、一般に現在の様なデジタル方式の携帯電話としてサービスを開始したのがこの年だった。
購入金額は定かでは無いが、20万円程したという記憶がある。
私の第一号の携帯電話が、NTT ドコモの『デジタル・ムーバP TZ-820型』だった。もう18年も前のことになる。
サービスを開始した1993年の加入は600台で、1999年にやっと1万台に達し、その後急速に普及していくことになる。
数字を見て分かるように、当時は正直言って携帯電話は持っていたが、外に出して話すことが気まずい位、携帯電話の認知度が低かった。
そんな、私の携帯電話第一号機『デジタル・ムーバP TZ-820型』が蘇った。
蘇ったと言っても、通話が出来ると言うのではない。
とっくに充電器は無くなっているので、電源すら入れることが出来なかった。
ふとしたことで『デジタル・ムーバP TZ-820型』とコンピューターで検索してみたら、この型の充電器が売られていたのだ。
第一号の携帯電話には、どんなデータが残っているのか興味が湧いてきた。
中古の充電器も安かったので即ゲットした。
早速充電を開始。
暫くして携帯電話の電源入れてみると、ディスプレイには『1994/00/00/00:00』の数字が現れたのだ。
どんなデータが残っているのか期待していたが、私の第一号の携帯電話に残っていたデータはこれだけだった。
『1994/00/00/00:00』
たった一行のデータだったが、懐かしさがこみ上げてきた。
最近のコメント