大槻能楽堂自主公演能で本年の「能の魅力を探るシリーズ」は、昨年につづき『平家物語』である。
平家物語を観る「戦いのあわれ!」を語る、全24回で昨日が16回目の公演であった。
一昨日に大暑を迎え、1年で最も暑いとされる中にも、会場は補助席が出る程の超満員であった。
そんな中上演されたのは、『屋島(大事・那須与一語)』で、シテは二十六世観世宗家の観世清和。
二十六世宗家は、国内公演はもとより海外公演や新作能にも意欲的に取り組んでいる。
また、最近では映画 手塚治虫の『ブッダ』(5月28日全国ロードショー)に声優としても出演され話題を呼んだ。
アイ狂言の「那須与一語」は、関西ではお目にかかる機会のなかった三宅右近である。
2時間近い上演に、宗家の魅力をたっぷりと味わうことが出来た。
(敬称略)
『屋島』観世清和 24日午後4時24分 大槻能楽堂で
(写真はぼかし加工しています)
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