大阪城の西の丸庭園で、読売新聞、読売テレビが主催の、
第29回「大阪城薪能」が開催された。
先週から、この西の丸庭園には足繁く通っている。
第21回開催の時のプログラムに、文楽の「平家女護島」の私の写真を2ページ掲載させてもらっている。
写真は「俊寛」を演じる故吉田玉男師匠である。
第29回の今夜の番組は、
金剛流の「吉野静」(よしのしずか)シテ/金剛永謹
で始まり、この後火入れ式があり、
大蔵流の狂言「萩大名」(はぎだいみょう)のあと
観世流の「谷行」(たにこう)シテ/観世銕之丞・梅若吉之丞
があった。(敬称略)
病気になった松若という少年が、「谷行」と言う習わしで谷に投げ落とされるのを、
山伏一同が祈りを捧げ、無事に助け出される。
あまり上演されることのない珍しい演目である。
その、親孝行の少年松若を演じるのが、たびたびBLOGに登場の赤松裕一くんだ。
今回の若松も大変重要な役どころで、また能楽堂で演じるのとは違って、
広々とした野外での発声は大変である。
にもかかわらず、堂々と若松少年の声が、大阪城西の丸庭園の芝生と、夏風に心地よくこだました。
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