写真の森口ミツルです

舞台撮影

今日は、文楽錦秋公演の舞台撮影。
第一部の「心中天網島」は、11時開演。
いつもそうだが、撮影の時は開演時間の一時間前にスタンバイして、カメラを三脚にセットし、シャッターや絞りを点検して、静かに本番を待つ。
舞台撮影では、いつもこのスタイルを守っている。
室内との気温の変化等で、カメラが大きく変化もするからだ。
第一部と、第二部の間は約一時間位休憩があり、二部の「芦屋道満大内鑑」は、午後4時からの開演である。
長い長い撮影が、もうすぐ始まろうとしている。

義太夫節に親しむ会

２８日（金）午後６時３０分から国立文楽劇場小ホールで、 若手の太夫・三味線による「義太夫節に親しむ会」が開催された。 ６回目の今回の出演者は次の通り 「菅原伝授手習鑑」寺入りの段 豊竹つばさ大夫・鶴澤清志郎 「ひらかな盛衰記」笹引の段 豊竹睦大夫・鶴澤寛太郎 「国姓爺合戦」楼門の段 豊竹芳穂大夫・鶴澤燕三（賛助出演） 豊竹咲寿大夫が休演により「寺入りの段」は、 豊竹つばさ大夫が代演した。 （敬称略）

夏休み文楽特別公演

夏休み文楽特別公演が、7月１８日から始まっている。 第一部は、親子劇場、弁慶、牛若丸の五条橋。 文楽へのご案内の後、子供たちによる 人形の体験コーナがあり、 つめ人形を遣ってのチャンバラを楽しんでいた。 化競丑満鐘では、首が変化するろくろ姫などが登場した。 これから、第二部の名作劇場で、 生写朝顔話と、第三部は、話題の天変斯止嵐后晴が始まる。 昨日は、大阪城で部分日食を見たが、 今日は、只今、長い皆既日食状態で撮影中である。 iphone 3GSより投稿

文楽若手会

文楽の次代をになう若手による「文楽若手会」が、 きょう２０日（土）と明日の２１日（日）の二日間開催される。 若手たちが大役に挑むこの公演は、今回で九回目を迎える。
『団子売』 豊竹つばさ大夫 豊竹呂茂大夫 豊竹希大夫 豊竹咲寿大夫 竹澤団吾 豊澤龍爾 鶴澤寛太郎 鶴澤清公 桐竹紋秀 桐竹紋吉 『一谷嫰軍記』 （熊谷桜の段） 豊竹芳穂大夫 鶴澤清丈 （熊谷陣屋の段） 前　豊竹咲甫大夫 　　野沢喜一朗 後　豊竹始大夫 　　鶴澤清志郎 吉田清三郎 吉田玉翔 桐竹紋臣 吉田玉勢 吉田勘市 吉田玉志 吉田清五郎 『傾城恋飛脚』 （新口村の段） 口　豊竹靖大夫 　　鶴澤寛太郎 前　豊竹睦大夫 　　豊竹龍爾 後　竹本相子大夫 　　鶴澤清馗 吉田玉誉 桐竹勘次郎 吉田文哉 吉田簑紫郎 吉田玉英 桐竹亀次 吉田簑二郎 吉田勘弥 吉田勘緑 吉田玉佳 吉田簑次

開場２５周年記念公演

４日、初日を迎える国立文楽劇場
国立文楽劇場は昭和５９年３月に開場、今年で２５周年を迎える。 ４月の文楽公演は開場２５周年記念公演で、開場時と同じ演目を上演する。 『寿式三番叟』から始まり、『義経千本桜』の通し狂言へと続く。 昨日と今日が舞台稽古だった。 今日現在、劇場正面の桜は七〜八部咲きだが、舞台の桜は満開だった。
劇場前の桜は七〜八部咲き　３日午後　国立文楽劇場で

４月のカレンダー

４月、新年度がスタートした。 又、気持ちを引き締めて頑張ねば！ ４月文楽公演が、４日（土）より始まる。 国立文楽劇場開場２５周年記念公演は『義経千本桜』の通し狂言。 それと第一部の『寿式三番叟』の顔ぶれも楽しみだ。 詳しくは国立文楽劇場HPまで。
４月文楽カレンダー 祗園祭礼信仰記（爪先鼠の段）左より　雪姫=吉田和生　松永大膳＝吉田玉輝 撮影＝森口ミツル

絵看板

『絵看板』の撮影中　９日午前１０時３０分、大阪市北区の専用倉庫で
国立文楽劇場の一階ロビーには、文楽公演の時に『芝居絵』が飾られてある。 公演の演目が描かれている『絵看板』である。『絵看板』を描いたのは、４代目長谷川貞信。 長谷川家は代々が役者絵師として活躍している。 国立文楽劇場には、公演ごとに描き続けた『絵看板』が軸にして３００近くあり、大阪市北区の専用の倉庫に保管されている。 きょうは、その『絵看板』の記録撮影だった。 『絵看板』を保管している倉庫に入るには、ICカードで数回扉を開けて入って行く。そんな所に厳重に保管されている。 二年ごとに数十点撮影するのだが、巻かれている軸を一枚一枚慎重に撮影用のボードに吊して、撮影が終われば又巻く作業はとても大変である。しかし、間近で『芝居絵』を見ることが出来きるので光栄である。 一枚の大きさは縦１５０ｃｍ横１７４ｃｍで、近くで見るとかなり大きい。 一階ロビーに飾られているのは、午前の部と午後の部の二枚で一対になっている。 文楽の『絵看板』を描き続けられた４代目長谷川貞信さんは、平成９年５月に死去された。 現在は、ご長女の５代目長谷川貞信さんが後を継ぎ、文楽の『絵看板』を描いてる。 次回文楽公演の時は、是非『絵看板』もご覧頂きたく思います。

文楽２月カレンダー

今月の『文楽』カレンダーです。 今月の文楽公演は、２月６日（金）から２月２２日（日） 東京・国立劇場小劇場。

傾城恋飛脚（新口村の段）左より　親孫右衛門＝桐竹勘十郎　亀屋忠兵衛＝豊竹清十郎　遊女梅川＝吉田簑助 撮影＝森口ミツル



きょうのじゃんけん

文楽人形の撮影

エレベータースタジオで文楽人形の撮影中（２１日、国立文楽劇場楽屋で） iphone撮影＝谷潤一
初春文楽公演も残すところ後数日となった。 本日は、初春公演に出演している人形の撮影だった。つめ人形・小道具も含めて全てを記録するのである。 どんな衣裳やどんな首（かしら）どんな小道具を使ったかを資料として残しておく。 上の写真は人形を撮影しているところだが、勿論劇場の中で、スタジオなどではない。 それも、楽屋の真ん中にある舞台大道具を運搬する積載量４５００kgの特大なエレベーターの中なのである。 人形の出番の無い時間を見計らって撮影したり、また人形のさばきがあったらその都度撮影するので、人形遣いさんが居る楽屋が一番理想的で、そんな条件にピッタリな場所が楽屋にある特大エレベーターだったのだ。 ちょうどバック紙が広げられる幅があり、人形の全身も標準レンズで撮影出来る距離が確保出来るので、正にこのために造ったスタジオそのもののようである。但し、夏の暑さは半端でない。 「この人形、撮影していいですか？」 「明日まで、出番がないヨ！」

特別撮影

特別撮影（１９日午後、国立文楽劇場会議室で） 本日の撮影は、いつもとは違って少し緊張した撮影だった。 舞台の撮影ではなく、セットの中で大夫・三味線・人形の三業の撮影。 劇場の会議室に三畳の畳を敷いて、見台を置いて咲大夫師匠の撮影から開始。 本公演中で、出番の直前の撮影だったので、次の清介師匠までは二時間待ち、そして、勘十郎師匠までが一時間待ちだった。 そう言えば、現在のプログラムの顔写真を撮った時も、本公演中だったので三日間かかった。 今回もそうだが、公演中での撮影は待ち時間は長いが撮影時間がほとんど無いので、人物が入ったと想定して灯りを決定しておいて、本番は一発で決めてしまわなければいけない。 だから、色んな面で緊張する撮影なのだ。 三日後、今度は三十人近くの撮影が待っている。 まだまだ、緊張がつづく。